概要
私は米国株投資でコカ・コーラ(KO)に投資しております。
当記事では、
- コカ・コーラの企業概要
- コカ・コーラの現状
- コカ・コーラの今後
- コカ・コーラの企業分析結果
上記をテーマにコカ・コーラの企業分析結果を記載致します。
尚、私が実施している企業分析の手順は以下の記事に記載しております。
参考:企業分析の手順|株式投資
注意:企業分析に使用する情報は2020年9月時点の情報になります
コカ・コーラの企業概要
- 企業名:The Coca-Cola Company
- 公式サイト:https://www.coca-colacompany.com/
- 事業内容:世界最大級のノンアルコール飲料メーカー
- 1株あたりの配当額(年間):1.64$(1$100円で計算=164円)
- 配当金の権利確定日:3月、6月、9月、11月
- 連続増配年数:58年間
- 時価総額:2,100億$(1$100円で計算=21兆円)
→これは日本時価総額ランキングトップのトヨタ(22兆円)と同格です。
コカ・コーラの現状
- 株価チャート:以下の通り右肩上がり
- PBR:11.38(割高の為、株価下落リスクあり)
- PER:24.40(割高の為、株価下落リスクあり)
コカ・コーラの今後
- ROA:10.33(優良企業)
- ROE:46.99(優良企業)
- EPS:以下の図を参照(優良企業)
- IR情報:以下、資料参照(2020年第2四半期)
参考:Investor Overview - Updated for Second Quarter 2020
上記スライド、左の図に記載されているのは、コカ・コーラの主戦場である飲料業界の市場規模です。1.6兆ドルは、決して低くは無い規模であり、また飲料水は生活必需品でもある為、業績も安定する可能性が高いと思われます。
上記スライド、真ん中の図に記載されているのは、飲料業界の成長見込みが記載されております。2016年〜2019年ではNARTD(ノンアルコール飲料水)が一番成長したと記載されております。近年、先進国市場では健康意識の増加傾向があり、ノンアルコール飲料水にも影響していると思われます。
上記スライド、右の図に記載されているのは、チャネル別での売り上げ割合が記載されております。ノンアルコール飲料水は、スーパー、飲食店など幅広く収益を上げる事が出来ております。
上記スライドでは、
- 先進国市場
- 発展途上国市場
上記の消費割合、コカ・コーラのシェア率を記載しております。
コカ・コーラは世界的ブランドとして認知されておりますが、シェア率を見ると、まだ成長見込みがあるという事が分かります。
上記スライドは、コカ・コーラの収益ポートフォリオです。
ソフトドリンク、エナジードリンクなど複数のジャンルで高シェア率を記録しており、総合飲料水メーカーを目指している事がわかります。
上記スライドは、コカ・コーラのブランドを強化する取り組みです。
- Brand Building:ブランドの構築
- Innovation / M&A:革新 / 買収
- Revenue Growth Management:収益率を上げる取り組み
- Execution:実行
各項目の詳細は以下に記載します。
上記スライドは、コカ・コーラのブランドを構築していく為の施策です。
上記スライド、左の図に記載されているのは、企業活動の軸となる考えです。簡単にまとめると、人間を第一に考え、美味しく作ろうというニュアンスになるかと思われます。
上記スライド、真ん中の図に記載されているのは、どんな状況でコカ・コーラの製品を購入してくれるのかという情報です。簡単にまとめると、適切な価格でコカ・コーラを販売している事を伝えて購入に繋げようというニュアンスになるかと思われます。
上記スライド、右の図に記載されているのは、新しい取り組みです。簡単にまとめると、SNSでの発信、パッケージデザインへの拘り、Coke ON(スマホ自動販売機)での販売などに取り組もうというニュアンスになるかと思われます。
上記スライドは、コカ・コーラが実施している革新に関する情報です。
上記スライド、左の図、真ん中の図の詳細は不明ですが、右の図に記載されているZombies Killed in 2019は、2019年に収益率の悪い製品など600以上の製品を廃止した事が記載されております。
上記スライドは、コカ・コーラのM&A情報です。
世界中に展開しているコーヒーブランドのコスタを2018年に買収した事により、総合飲料水メーカーとして収益増加を目指しております。
上記スライドは、収益率を上げる為の取り組みが記載されております。
上記スライド、左の図に記載されているのは、先進国市場での取り組みです。コーラの缶サイズを小さくする事で、糖質を気にする方でも飲み易い様にした結果、利益が2倍になっております。
上記スライド、右の図に記載されているのは、発展途上国/新興国市場での取り組みです。コーラ単体で販売するのでは無く、まとめてパック化し販売する事で、収益率が11%→19%に上がっています。
上記スライドは、2019年の実績です。
- Revenue:販売方法の見直しにより6%収益増
- Transactions:取引量は4%増
- Volume:コカ・コーラの飲まれる量?が3%増
- Sugar:糖質を3%減
上記スライドは、今後の目標です。
水の補充、廃棄物の回収、糖質削減、二酸化炭素の削減、女性雇用など、収益率の向上だけでは無く、世界を代表する企業として役割を果そうとしていると思われます。
コカ・コーラ企業分析結果
- 配当金は今後も安定して付与される可能性が高い
- PBR、PER共に割高であり、現状(2020年9月時点)は買い時では無い
- ROA、ROE、EPSはこれまで通り優秀で、今後にも期待は出来る
- 炭酸飲料だけでは無く、ソフトドリンク、エナジードリンクなども管理する事で総合飲料メーカーを目指す
- コーラ缶のサイズを小さくする事で、糖質を気にする先進国での売り上げを上げるなど、新しい取り組みを行っている。
結論:現状、割高株の分類である為、買い時ではありませんが、長期的にインカムゲインを目的とした投資であれば問題は無いと思われる。
余談
当記事で間違いがありましたら、お手数おかけしますが、ご指摘いただけますでしょうか。私の方でも気付きがありましたら、随時アップデートします。