投資

ETF、投資信託を比較|米国株を長期投資する際に適しているのは?

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以下の記事で、長期投資に適しているのは、

  • 米国の株式
  • 米国の株式市場平均($VTI、$VOO)

という記事を公開しました。

参考記事:VTI、VOO、QQQを比較|長期投資におすすめの銘柄は?

今回は、$VTI、$VOOに投資する方法として、日本の方の大半が主に以下2通りある為、どの方法が適しているのか比較し解説致します。

  • ETFを購入する
  • 日本国内の投資信託を購入する

ETF、投資信託とは?

まず、簡単にETFと投資信託の概要を説明します。

ETFとは、Exchange Traded Fundの略で、証券取引所に上場している投資信託になります。上場しているため、リアルタイムでの売買が可能となります。

投資信託とは、ETFとは違い上場していないため、リアルタイムでの売買は出来ません。1日1回の基準価格で売買を行う必要があります。

$VTI、$VOOを購入する際のおすすめは?

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簡単にETF、投資信託の概要を説明しましたので、本記事の目的である「長期投資におすすめの$VTI、$VOOを購入する際のおすすめは?」を解説します。

まず、基本的に、本記事を読んでいただいている方は、日本に住んでいる日本の方かと思いますので、前提条件として、「日本に住んでいる、日本人」とします。

次に、多くの証券会社が存在するため、すべての証券会社を比較対象に含めるのは大変です。ですので、本記事ではネット証券口座開設数1位のSBI証券、2位の楽天証券を対象とします。

金融商品の比較

上記を前提に2社の$VTI、$VOOに関する情報を簡単にまとめます。

SBI証券 楽天証券
$VTI 購入可 購入可
$VOO 購入可 購入可
$VTIに連動する投資信託 SBI・V・全米株式インデックス・ファンド ※1 楽天・全米株式インデックス・ファンド ※2
$VOOに連動する投資信託 SBI・V・S&P 500 ※3 eMAXIS Slim 米国株式(S&P 500) ※4

比較し易い様に以降では以下の略称で記載します。

※1 以降はSBI・VTI

※2 以降は楽天VTI

※3 以降はSBI・S&P 500

※4 以降は楽天S&P500

まず、ポイントになるのが、ETFに投資するのか、投資信託に投資するのかになります。

次項で解説しますが、前提として、長期投資でポイントになる事は、「コスト面」と「運用の手間」です。このポイントを意識して確認します。

ETFと投資信託の比較

証券会社、金融商品に違いはありますが、概ね同じ考え方になりますので、以下では、楽天証券でETF、投資信託を購入する場合の比較を行います。

$VTI 楽天VTI
最低購入額 約27,000円(※2022年1月時点) 100円以上1円単位
信託報酬 0.03% 0.162%
分配金 受取可 受取せずに自動で再投資

重要なポイントのみにまとめておりますが、

最低購入金額は、投資信託の方が安く少額の資金でも投資する事が可能となっております。長期投資において、売買のタイミングは考慮する必要はないので、資金に余裕が生まれ次第、投資する事が大切です。ですので、基本的には少額で投資出来る投資信託にメリットを感じます。

信託報酬とは、運用コストになります。運用コストは安い方がメリットになりますので、この点はETFにメリットを感じますが、次の分配金を考慮に入れると、状況が変わります。

分配金とは、運用を続ける事で定期的にお金をいただける仕様ですが、ETFの場合、分配金は受け取る毎に税金(米国課税10%、国内課税20%)が発生します。対して投資信託の場合は、分配金を受け取らず自動で再投資してくれる仕様で、米国課税10%のみ発生し、国内課税20%は発生しません。

※ETFの米国課税は源泉徴収で取り戻す事が出来ますが、大きな金額を運用していない限りは、取り戻しても微々たる金額ですので、手間を考えるとあまりしたくはないというのが個人的な考えです。

 

ですので、上記の点をまとめると国内の投資信託を選んでおけばコスト面でのデメリットもあまりなく、運用の手間も容易であるため、問題ないと考えております。

 

次に、投資信託においてSBI証券と楽天証券では少し違いがあるため、解説します。

SBI・VTIと楽天VTIの比較

投資対象に違いはなく、$VTIに連動する事を目的とした投資信託になります。比較結果は以下になります。

SBI・VTI 楽天VTI
信託報酬率 0.0938% 0.162%
ポイント還元 三井住友カードでクレカ積立をする事で、0.5%還元 楽天カードでクレカ積立をする事で、1.0%還元

まず、これから積立投資をする方は、SBT証券で、SBI・VTIを積立するのがおすすめです。理由としては、信託報酬率がSBI・VTIの方が安いためです。

ポイント還元部分は、楽天の方がお得ではありますが、ここは企業の方向性で影響を受け易いと思いますので、個人的にはあまり重要視しなくでいいのではないかと思っております。

※今回は信託報酬率をポイントに比較しておりますが、実際には、費用、手数料などのコストが存在します。楽天VTIでは実質0.209%のコストが必要で、SBI・VTIは運用開始間も無い為、正確な数値は不明です。

 

ですので、上記の点をまとめると信託報酬率が低いSBI・VTIを選んでおけば問題ないと考えております。ただし、数値を見て分かる通り誤差の範囲ですので、現状楽天VTIに投資している方が、SBI・VTIに乗り換える必要は無いと考えております。余裕資金はSBI・VTIで投資するぐらいでいいですね。

 

SBI・S&P 500と楽天S&P 500の比較

ここまでの内容を整理すると、以下になります。

  • $VTI(ETF)より$VTIに連動する投資信託の方がいい
  • $VTIに連動する投資信託を投資する場合、SBI証券がおすすめ(ただし、誤差の範囲ですので、楽天証券でも問題なし)

この考え方は、$VOOの場合でも同じです。一応証券会社で比較した内容は以下になります。

SBI・S&P 500 楽天S&P 500
信託報酬率 0.0938% 0.0968%
ポイント還元 三井住友カードでクレカ積立をする事で、0.5%還元 楽天カードでクレカ積立をする事で、1.0%還元

$VTIに比べ、$VOOに連動する投資信託は、更に差異が小さく、どちらを選んでもいいという結論です。

結論

結論ですが、

  • ETFと投資信託どちらで投資するべきかに関しては、投資信託になります。
  • 投資信託へ投資する際に利用する証券会社は、SBI証券、楽天証券共に誤差の範囲のため、気にする必要はなし(強いて選ぶのであれば、SBI証券)

になりますので、後は投資する方の好みになるのかなと思います。

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