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VTI、VOO、QQQを比較|長期投資におすすめの銘柄は?

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今回は、米国主要ETFを対象に各々のETFの特性と、どれを選べばいいのかを比較し解説します。

まず、米国ETFで人気なETFは主に以下になります。

  • VTI:米国株式市場のほぼ全体(3,600銘柄)を含んでおり、米国株式一式に投資可能なETF
  • VOO:米国の主要業種を代表する500銘柄(S&P 500指数)に連動しており、VTIと違い米国株式で大型株に投資したい場合に選択するETF
  • QQQ:米国のNASDAQ市場に上場している金融銘柄を除く時価総額上位100銘柄で構成されているETF

上記を選んだ理由は、以下になります。

  • 2021年6月20日時点での楽天証券公式サイト(外国株式・海外ETF-ランキング|楽天証券)で「米国ETF 売買代金ランキング-上位20銘柄」が紹介されております。上位の順位順に、QQQ、SOXL、VOO、VTI、、、となっている為(SOXLはレバレッジ銘柄である為、本記事では対象外)
  • 2021年6月20日時点でのSBI証券公式サイト()で「米国ETF 保有口座数ランキング」が紹介されております。上位の順位順に、SPYD、VOO、VYM、VTI、QQQ、、、となっており、楽天証券と比較して重複しているのが、VOO、VTI、QQQとなっている為。

 

次項より、上記VTI、VOO、QQQを比較し、最も長期積立投資に適している商品を解説します。

前提として米国株に依存するのは危険では?

VTI、VOO、QQQはすべて米国株式に連動して投資する商品である為、前提として米国株に依存するのは危険なので、VT(全世界株式)の方がいいのではないか?という考えがある方も多いと思います。

私もこの意見は正しいと思いますが、全世界の株式割合を見た時に、現状約40%以上は米国株式が占めている為、全世界株式に投資した場合でも米国株式のパフォーマンスを一番受ける事になります。

参考:外国株式投資の魅力|岡三証券

VTの国別割合を見ると、米国は約60%を占めている為、更に影響を受けるという見方に。

参考:Vanguard Total World Stock ETF(VT)|Vanguard

全世界株式に投資した場合でも、米国株式の影響を一番受けるので、

  1. 他国に比べ、今後も米国株式は成長すると考える:本記事は参考になります。
  2. 他国に比べ、今後は米国株式は成長しないと考える:VTなどを視野に入れる事をおすすめします(本記事はあまり参考にならないかと思います)。

上記のパターンになると思います。

私は①の考えである為、米国株への投資を行っておりますが、②を視野に入れる事も大切です(これまでは米国株に100%の資産を投資する事が正解でしたが、今後も同じ状況であるとは限らない為)。

VTI、VOO、QQQを比較

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本題になります。VTI、VOO、QQQをの概要を冒頭で説明した所で、より詳細に各々を比較します。

基本情報

まず、基本的な情報を比較しました。

  • 分散率で考えると、構成銘柄の多いVTIが優勢
  • 配当利回りで考えると、若干VOOが優勢
  • 経費で考えると、VTI、VOOが優勢
  • 米国の超大型IT企業であるGoogle、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft(総称GAFAM)に依存していない割合で考えると、VTIが優勢(依存する方が好ましい方にはQQQが優勢)

になります。

また、参考としてGAFAM各々の銘柄割合は以下です。

私は、GAFAMに依存し過ぎない事、経費が安い事が長期投資では大切だと考えておりますので、VTI、VOOが長期投資には適していると考えております。

また、VTI、VOO、QQQのセクター別(各業界)分散率の観点で考えると、

  • 情報技術(IT関係)に依存し過ぎているQQQは尚更長期投資には適していない

と考えております。

VTI、VOOにフォーカスすると、

  • 資本財、一般消費財の割合がVTIの方が高い
  • 電気通信の割合がVOOの方が高い

割合となっております。

但し、上記は投資商品を選択するのに、あまり効果はないと考えております。

理由は、VOOはS&P 500指数に連動する商品で、S&P 500指数を構成する約500銘柄は、定期的に入れ替わっている為になります。

参考:S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス 指数ハンドブック2020

※出典元を調べましたが、詳細は不明です。。S&P 500指数の選定条件は公式で公開されていない為、参考程度にご利用いただけますと幸いです。

※VTI、VOO、QQQの基本情報は以下の情報を参考にしております。

参考:Vanguard Total Stock Market ETF(VTI)

参考:Vanguard S&P 500 ETF(VOO)

参考:Invesco QQQ Trust

パフォーマンス

VTI、VOO、QQQのこれまでのパフォーマンスを比較すると以下になります。

※チャートは、2001年5月1日より比較開始しております。

QQQの圧勝です。これを見ると、QQQに投資するのが正解かと感じる方も多いと思いますが、QQQはGAFAMに40%依存している為、分散効果は低くリスクも高い為、VTI、VOOに比べ長期投資には向いていないと私は考えております。

ですので、今後のパフォーマンスを予測する事は出来ませんが、過去のパフォーマンスだけを見て、QQQに投資するぐらいなら、分散効果の高いVTI、VOOに資産を集中し長期投資するのが理想だと思います(QQQに投資するのは間違っているという意味ではなく、あくまで長期的に投資するのであればという前提での記載になります)。

VTI、VOOのどちらが長期投資に向いているのか?

ここまでVTI、VOO、QQQを比較した結果、まずQQQは長期投資には向いていないという事は分かりました。

では、VTI、VOOにフォーカスした場合、どちらが長期投資に向いているのか?ですが、結論は、VTIです。理由は、VTI、VOO共に同じ経費率(0.03%)である為、より分散効果の効いているVTIに投資するのが理想だと考えた為です。

※配当利回りはVTI、VOO共に変化する為、判断材料にはならないと考え除外しております。

あくまで結論を出す為に、VTIの方が長期投資には向いていると記載しましたが、VOOに投資した場合でも、パフォーマンスに大きく違いはありません。

また、私含め本記事を読んでいる方の中にはVOOに投資している方も居ると思いますが、VOOを売却して投資先をVTIに変更するのは、税金が発生する為、控えた方がいいです。

これは積立NISAでも同じです(積立NISAは年間投資額が40万円と決まっている為、年の途中でVOOを売却し、その資金全てをVTIに一括で投資出来ない為、余剰な資金が生まれ機会損失が発生します。年初に銘柄変更したとしても、既に40万円以上VOOに投資していれば、同じく余剰資金が生まれ投資出来ない為、機会損失に繋がります)。そもそも、VTIに固執する理由は現状そこまでありませんので、VOOでも問題ないと思います。

余談

長期投資に最適な銘柄を解説した所で、次に検討する必要があるのが、

  • ETFを購入するのか?
  • 投資信託を購入するのか?

になります。上記内容は現在記事作成中ですので、完成しましたら、改めて公開する様にします。

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