概要
私は米国株投資でAT&T(T)に投資しております。
当記事では、
- AT&Tの企業概要
- AT&Tの現状
- AT&Tの今後
- AT&Tの企業分析結果
上記をテーマにAT&Tの企業分析結果を記載致します。
尚、私が実施している企業分析の手順は以下の記事に記載しております。
参考:企業分析の手順|株式投資
注意:企業分析に使用する情報は2020年10月時点の情報になります。
AT&Tの企業概要
- 企業名:AT&T
- 公式サイト:https://www.att.com/
- 事業内容:世界最大級の通信企業
- 1株あたりの配当額(年間):2.04$(1$100円で計算=204円)
- 配当金の権利確定日:1月、4月、7月、10月
- 連続増配年数:36年間
- 時価総額:2,030億$(1$100円で計算=20兆円)
→これは日本時価総額ランキングトップのトヨタ(22兆円)と同格です。
AT&Tの現状
- 株価チャート:最高値より50%以上下落中
- PBR:1.12(適切)
- PER:14.91(割安)
AT&Tの今後
- ROA:2.52(成長見込み薄)
- ROE:7.55(成長見込み薄)
- EPS:以下の図を参照(成長見込み薄)
- IR情報:以下、資料参照(2020年第2四半期)
参考:AT&T Investor Update 2nd Quarter Earnings July 23, 2020|AT&T
上記スライドは、2020年に重要視している内容が記載されております。
5Gの展開
2020年7月23日にAT&Tは5G(5th Generation)のサービス展開を開始しました。
参考:AT&T Continues to Build 5G on the Nation’s Best Wireless Network|AT&T
現在(2020年10月)主流の4Gはスマートフォンの利用者がモバイルゲーム、動画視聴など利用出来る様になる為のネットワーク技術であり、5Gはインターネットを介しての遠隔操作(ドローン、車の自動運転など)を円滑に利用出来る様にIoT時代の基盤となる技術です。
5Gの利用者は今後も増えてくると思いますので、利用者が増える=5Gの管理をしている通信業者(AT&T、ベライゾンなど)も利益が増えるという事になります。
AT&Tが管理する5Gの利用者をどれだけ確保出来るのかが重要な状態です。
HBO Max
HBO MaxはAT&Tの傘下であるWBの新サービスである動画配信サービスです。
競合サービスには、Netflix、Amazon(Amazon Prime)などが挙げられます。
WBのコンテンツ力は充分に強力ですが、Netflix、Amazon Primeに対し、どれだけの利用者数を獲得出来るのかが重要な状態です。
WB(Warner Bros.)買収を含む負債の削減
AT&Tは、数々の買収により多額の借金があります。借金の返済は重要な課題です。
2020年第2四半期時点で、17billion(1,700億ドル)の借金があり、株価が低迷しているのが現状です。
COVIDの影響管理
COVIDの影響により、広告事業、メディア事業(映画)で減収が発生しております。多額の借金があるAT&Tは、この状況に慎重に対策を実施する必要があります。
配当金
AT&Tは連続増配年数36年です。連続増配が途切れると株価は下落する可能性が高い為、連続増配は継続して欲しい状況です。
AT&Tの企業分析結果
- 5Gのサービス開始により増収に期待
- HBO Maxはコンテンツ力のあるサービスである為、増収に期待
- 多額の借金はありますが、大手通信インフラである為、借金を返済出来ず倒産する可能性は高く無い
- COVIDの影響もワクチンが完成すればいい影響を受ける
- CF(キャッシュフロー)も堅実。配当に使用するのは49%である為、今後も継続して配当金は支払われると思われる
結論:現状、魅力あるサービスはあるが、多額の借金を返済出来るのかが不透明。長期的にインカムゲインを目的とした投資であれば、割安感もある為、投資先として問題無いと思われる。
余談
当記事で間違いがありましたら、お手数おかけしますが、ご指摘いただけますでしょうか。私の方でも気付きがありましたら、随時アップデートします。